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  • 公開日:2021.09.07
  • 更新日:2022.07.11

認知症による徘徊の原因と対策

いま、日本は高齢社会を迎え、認知症となる65歳以上の高齢者が増加しています。
厚生労働省のデータによると、認知症の前段階と言われている人の数も含めると日本人の4人に1人が認知症を発症する割合になるそうです。
今後もさらに増え続けると予測できることから、早期発見と予防に向けた対策が必要となります。
今回は、認知症による徘徊の原因と対策をご紹介致します。

認知症とは

認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。

認知症にはいくつかの種類があります。

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。症状はもの忘れで発症することが多く、ゆっくりと進行します。

次いで多いのが脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による血管性認知症です。

障害された脳の部位によって症状が異なるため、一部の認知機能は保たれている「まだら認知症」が特徴です。症状はゆっくり進行することもあれば、階段状に急速に進む場合もあります。

また、血管性認知症にアルツハイマー型認知症が合併している患者さんも多くみられます。

その他に、現実には見えないものが見える幻視や、手足が震えたり歩幅が小刻みになって転びやすくなる症状(パーキンソン症状)があらわれるレビー小体型認知症、スムーズに言葉が出てこない・言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなる、社会のルールを守れなくなるといった症状があらわれる前頭側頭型認知症といったものがあります。

認知症による徘徊

認知症患者に見られる徘徊は、認知症の中核症状によって自分が居る場所や時間の見当がつかなくなってしまうことが主な原因です。

不安や緊張など日常的なストレスが加わると徘徊の傾向は一層強まり、病前の生活習慣や職業歴が影響すると言われています。

徘徊が始まっても、再び元の場所へ自分で戻ってくることができれば良いですが、道順を正しく記憶できなかったり、途中で力が抜けて歩けなくなってしまうこともあります。

また、通勤や散歩など長い間その人の生活で行っていた日課は、認知機能が衰えて習慣として残っています。
そのため、仕事に行かなくてはと思いこみ外に出かけてしまうことがあります。
こうした行動に対し、強く行動を制限してしまうのは、本人の不安や焦燥を助長させ、かえって症状を悪化させる原因となってしまいます。

徘徊の際早期発見に役立つGPS

認知症に伴う徘徊は、命に関わる事故や怪我などに繋がる恐れがあるため、遠く行ってしまう前に見つけ、安全を確保することが重要となります。

例えば、徘徊が予測される方に、お守り代わりに持って頂いたり、持つのが難しい方へはGPSが内蔵できる靴を合わせてご利用頂き、万が一の際はスマートフォンで居場所を検索し地図で確認することができる商品があります。

それが【GPSどこさいる】です。

昼夜問わず徘徊が心配な場合は病院・施設など、指定エリアから外に出た際にメールでお知らせするという機能も備わっています。
やさしい手公式オンラインショップよりお申込みが可能です。

詳細は下記の「GPSどこさいる」をクリックしてご確認をお願いします。

【参考】

厚生労働省 秋葉副大臣会見概要(認知症施策について)
http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000024488.html

公益財団法人 認知症予防財団
http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/explanation.html

厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_recog.html

この記事の筆者
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