今年も暑い夏がやってきました。
毎年暑い季節になるとニュースでも良く耳にする熱中症。
特に高齢者は熱中症リスクが高く注意が必要です。
ここでは、高齢者がなぜ熱中症になるリスクが高いのか、原因や対策についてまとめました。
しっかり熱中症対策を行い、今年も元気に夏を乗り越えましょう!
6月~9月の間が1年のうち最も熱中症になるリスクが高い季節ですが、この期間に熱中症により緊急搬送された人員を年齢別で分けると、高齢者が最も多い割合を占めています。(平成28年から令和2年)
令和2年の消防庁による統計データでは、緊急搬送された高齢者の割合はなんと57.9%。人数にすると約4万人近くの方が熱中症で搬送されています。
うちの家族は大丈夫と思っていても、しっかり対策をしていないと誰にでも起こり得る可能性があるのです。
高齢者が熱中症になりやすい原因としては以下の点があげられます。
高齢者は身体の感覚機能の低下により、暑さや喉の渇きを感じにくくなってしまいます。暑さを感じにくいと、室温が高くなってもエアコンを使用せずに過ごし、熱中症になったことに気づかないことがあります。
また、喉の渇きを感じにくくなるため、どうしても水分補給の量が低くなりがちです。
あまり活動していなくても気づかないうちに身体からは水分が出ており、脱水になる恐れがあります。
高齢になると汗腺が小さくなるため、汗をかきにくくなります。
汗が出にくくなることで体温を下げることができなくなり、熱を体内にため込みやすくなってしまいます。
高齢になると、若年層と比べ体内の水分量が少なくなります。
体内水分量
・成人:60%
・高齢者:50~55%
もともと水分が不足がちである状態なので、少しの発汗でも脱水症状を起こしやすくなります。また、高齢者は食事量も低下しがちなので食事から摂れる水分も不足し、余 計に脱水症状に陥りやすく、熱中症のリスクが高まります。
節電、勿体ないという意識から、高齢者の中にはエアコンや扇風機の使用を少なくしているという方もいらっしゃいます。
また、昔ながらの家屋だとまだエアコンを設置していないというご自宅もあるかもしれません。しかし、日本の平均気温は上昇傾向で危険な暑さとなっており、熱中症患者数の推移も全体的に見ると増加傾向にあります。
身体から水分が出ていくと脱水状態になりやすく、熱中症になる可能性が高まります。高齢者は水分量が少ない上喉の渇きを感じにくいため、こまめに水分補給をする必要があります。「起床時・食事の後・入浴前・就寝前」など水分を摂るタイミングをあらかじめ決めておくのも良いでしょう。
夜間トイレに行くことを避けるため、就寝前の水分を控える場合があるかもしれません。見落とされがちですが、就寝中も熱中症の危険性が潜んでいます。就寝前の水分補給も熱中症対策として有効です。
また、汗と一緒に塩分も奪われているため熱中症対策では適度な塩分補給も必要です。手軽に水分と塩分が補える経口補水液や梅干し、塩分タブレットからも塩分を補給できます。
基礎疾患のある方は主治医と摂取量を良く相談し、適切に補給しましょう。
室内にいるから熱中症の心配は少ないと安心してしまうのは危険です。高齢者の熱中症患者の内、実に半数以上の方が室内で熱中症になっているのです。
室内の風通しを良くし、温度がなかなか下がらない時はエアコンや扇風機をうまく活用しましょう。
また、熱中症対策では温度だけでなく、湿度も注目すべきポイントです。
気温が28度であっても、湿度が75%以上の環境下では熱中症に厳重警戒しなければならないとされています。
温度と併せて湿度にも注意し、室内を涼しい状態に保つことが大切です。
自分は今まで熱中症になったことがないし大丈夫、という方であっても、体調があまり良くない時は熱中症にかかりやすくなってしまいます。特に高齢者はどうしても体温調整の機能が低下しがち。日頃から十分な睡眠をとる、バランスの良い食事を摂るなど規則正しい生活習慣を心掛けることも熱中症対策では重要です。
そうはいってもうちは高齢者だけで暮らしていて、なかなか様子を見に行けないし不安。
そんな方はIoT機器を使用し、いち早く熱中症の危険性を把握することができます。
IoTだから直接自宅に行かなくても、お手持ちのスマートフォン・パソコン等でいつでもデータの確認ができます。
3つのセンサーが生活の様子を見守ります。
1、 照度(明るさ)
2、 温度(室温)
3、 人感(動き)
設置したその日から、そっと生活を見守ることができる簡単・シンプルな見守り機器です。
やさしい手のオンラインショップよりお申込みが可能です。